年賀状のやり取りと並んで日本の新年に欠かすことができない
習慣といえば「初詣」でしょう。
自宅近くの氏神様にお参りするのも良し。
大勢の人でにぎわう人気の寺社にお参りするのも善し。
初詣は我が国ならではの習慣。
ここでは人気の初詣スポットと
ちょっと足を運んでみたい寺社の
両方をピックアップして紹介していきます。
▼目次
明治神宮
例年初詣参詣者数が日本一となる事でしられる明治神宮は
明治天皇と昭憲皇太后をお祀りする神社です。
元旦の早朝には、皇室の弥栄と国家の隆昌を祈り、
今年の誓いを新たにする祭儀「歳旦祭」が行われます。
通常は日の出と共に開門し、日の入りに合わせて閉門しますが
12月31日は終夜参拝可能。
他の神社で出しているような吉凶のおみくじではなく、
明治天皇さま、昭憲皇太后さまの和歌が「大御心(おおみこころ)」として
授与されます。
靖国神社
明治天皇によって「祖国を平安にする」「平和な国家を建設する」という願いを込めて
命名され、国を守るために尊い生命を捧げられた246万6千余柱の方々の神霊が、
身分や勲功、男女の別なく、すべて祖国に殉じられた尊い神霊(靖国の大神)として
斉しくお祀りされている靖国神社。
年明けとなる元旦の午前零時から「若水奉奠」の儀式が執り行われ、
午前8時からは国家の安泰と国民の平安を祈る「新年祭」が斎行されます。
境内では奉納芸能や新春弓始め 三三九手挟式(さんさんくてばさみしき)、
特別献華展、全国神社奉納絵馬展が行われ、御神酒や甘酒が振舞われ
新春恒例の福引も行われます。
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浅草寺
初詣の時期だけではなく、一年を通して国内外の観光客をはじめ
多くの人で賑わっている聖観音宗のお寺、浅草寺。創建は飛鳥時代、
と都内で最古の寺院になるそうです。
ご本尊は本堂の御宮殿(ごくうでん)の中にお祀りされている
「聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」さま。
元旦の零時から「新年特別祈祷」が始まり、
7日の夕刻まで毎日営まれます。
下町情緒あふれる仲見世のお店を見て歩くのも
浅草寺の初詣の楽しみの一つだと思います。
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大國魂神社
縁結び、厄除け・厄払いの神として著名な大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)を
武蔵の国の守り神としてお祀りした大國魂神社。元旦の零時からは
初太鼓打初式が行われます。これは崇敬者約60名が裃姿にて
一人3打づつ太鼓を打つ儀式で、響きわたる太鼓の音によって
悪疫を退散させることを目的としたお寺で行う除夜の鐘に近い儀式
だそうです。
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神田明神
江戸東京に鎮座して1300年近くの歴史を持ち、江戸東京を
見守り続ける神田明神。現在の正式名称は「神田神社」ですが
江戸時代までの正式名称である「神田明神」で親しまれてきたため
現在でも「神田明神」と呼ばれることが多い神社です。
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東京大神宮
東京における伊勢神宮の遥拝殿として明治13年に創建され、当初の日比谷から
昭和3年に現在の飯田橋に移設された東京大神宮です。
伊勢神宮(内宮と外宮)の御祭神である天照皇大神と豊受大神、
さらに倭比賣命を奉斎しているために「東京のお伊勢さま」として
親しまれ、縁結びに御利益のある神社として知られています。
元旦の午前6時30分から新年最初のお祭りである歳旦祭が行われ
皇室と国家の繁栄とともに国民の幸福が祈願されます。
3日の午前8時からは元始祭が執り行われます。
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湯島天神
菅原道真公をお祀りした神社で、受験生や
資格試験勉強中の方などに人気の神社です。
「湯島天神」は通称で江戸時代は「湯島天満宮」、
「湯島天神」と呼ばれていて、明治維新から平成12年までは
「湯島神社」。平成12年に正式名称が「湯島天満宮」となりました。
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柴又帝釈天
映画『男はつらいよ』シリーズや「矢切の渡し」で知られる「柴又帝釈天」の
正式名称は「経栄山題経寺」。日蓮宗のお寺になります。
年明けとなる元日の0時から除夜の鐘が108回つかれ、新年を迎えます。
除夜の鐘は「打鐘志納金/5000円」で一般の人でも参加が可能。
元旦には「四方拝 祈祷会」が執り行われます。
年末年始(12月31日~1月1日)は有料駐車場が使用不可となるのでご注意ください。
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高尾山薬王院
都内近郊のパワースポットとして人気を集めている高尾山の中腹にある薬王院は
真言宗智山派のお寺で、正式な名称は「高尾山薬王院有喜寺」。
成田山新勝寺、川崎大師平間寺とともに真言宗智山派の三大本山として
知られています。
1月1日には迎光祭として高尾山頂で初日の出を拝む行事が行われる等、
修験霊場としての側面が色濃く感じられるお寺です。
アクセス~京王線・高尾山口駅から、ケーブルカーの清滝駅までは、徒歩約5分。
大みそかには初詣に便利な迎光号が運行されますが
山頂が著しく混雑した場合は入山規制がされることを予めご了承ください。
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谷保天満宮
増上寺
西新井大師
花園神社
徳川家康の江戸開府(1603)以前から新宿の総鎮守として重要な位置を占めていた
花園神社ですが、花園神社が正式名称になったのは昭和40年、
と比較的最近のことのようです。
内藤新宿が宿場町として栄えるとともに、商売繁盛の神様として
たくさんの人々の信仰を集め、11月に開かれる酉の市では
多くの人で賑わいを見せてくれます。
また、縁結びや家内安全、厄除開運、芸道成就にもご利益があり、
初詣も多くの人が参拝に訪れます。
12月31日に新たな年を迎えるにあたって心身を清める、
節分と同じ意味を持つ大祓(除夜祭)が、1月1日には元旦祭が行われます。
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神明宮
皇室の御祖神であり、太陽神でもある我が国で最も貴く、
国家の最高神とされている天照大御神(アマテラスオオミカミ) がお祀り
されている神明宮は明治以降は社号を天祖神社としてましたが
平成二年に江戸時代からの名称である「神明宮」に復称されました。
年末は12月28日に年越大祓が行われ、新年は1日に元旦祭が行われます。
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浅草神社
明治時代初めの「神仏分離の法令」発令により名称が「三社権現社」から
「三社明神社」と改められ、同6年に現在の名称となった「浅草神社」。
元旦の11時から歳旦祭、3日の10時からは元始祭が執行され多くの人で賑わいます。
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泉岳寺
忠臣蔵でお馴染みの浅野内匠頭と赤穂浪士が眠っている曹洞宗のお寺です。
大石内蔵助良雄もあり、忠臣蔵ファンにはたまらないスポットと言えます。
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新井薬師
正式名を「新井山 梅照院 薬王寺」という真言宗豊山派のお寺、
荒井薬師は西武新宿線の新井薬師前駅から徒歩で約5分、JR中野駅からは
約15分のところにあります。昭和の香り漂う参道、薬師あいロードの
雰囲気が魅力です。
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宝仙寺
真言宗豊山派の寺院で堀之内斎場にも近く、多くの著名人の葬儀・告別式が
執り行われる青梅街道沿いにあるお寺です。今から千年以上前に源義家によって
創建された歴史のあるお寺です。